しんせつなともだち と ゆきのひのおくりもの
11月13・14日に開かれる絵本バンクイベントのテーマのひとつ「元をたどれば同じおはなし」。
購入冊数の関係で惜しくも落選したおはなしをご紹介します。
「しんせつなともだち」 福音館書店 ファン・イーチュン 作 村山知義 画
「ゆきのひのおくりもの」 パロル舎 ポール・フランソワ 作 ゲルダ・ミューラー 絵
なんだか、よく似た表紙です。「しんせつな」の方は日本人画家、「ゆきのひ」はオランダ生まれでパリに移住した人。
おはなしは、寒い冬、お腹を空かせたうさぎは、外へ食べ物を探しに出かけます。そこで雪に埋もれた野菜を2個みつけました。
ひとつ食べてお腹がいっぱいになったうさぎは、「きっと同じようにお腹を空かせているに違いない」ともうひとつを分けてあげようと友達の家へ向かいました。
しかし留守だったので野菜を置いて家へ帰りました。
外出から帰った友達は野菜をみつけました。
今、雪の中で食べ物を見つけてお腹いっぱいだった友達は「きっと同じようにお腹を空かせているに違いないと」と別の友達の家へ持って行きます。
また同じ様なことがおきて・・結局は
眠っているうさぎの所へ、その野菜が届くのでした。
目を覚ましたうさぎは、「ともだちがもってきてくれた」と喜ぶのでした。(中国のおはなし)
こんなかんじのお話なんですが、出てくる動物と食べ物が微妙に違うんです。
「しんせつな」
うさぎ→ろば→こやぎ→しか
かぶ→さつまいも→はくさい→あおな
「ゆきのひ」
うさぎ→こうま→ひつじ→こじか
にんじん→かぶ→あかキャベツ→もみの芽
そして私が注目したのはお部屋の中。
まずは、うさぎさん。
あまり違いはありませんね。
でも、しかのお部屋は・・
なんと、障子があるではないですかっ!!外壁もいい感じの完全日本家屋。
竹の壁・・
ぜひぜひ2冊並べて読んでほしい絵本です。