絵本バンクの絵本棚

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すてきなお父さんと夏

 7月19日、20日に行われたメディアテークでのイベントは、両日とも大盛況!!交換した絵本が棚に加わって、更に魅力的になったなぁ。(手前ミソですが...)次回イベント(9/5・6)で是非、自分にぴったりの絵本を見つけて下さいね!
 

 さて、今回は、ロバート・マックロスキー文と絵、渡辺茂男訳、福音館書店、『すばらしいとき』をご紹介します。

 子どもの頃、夏休みが永遠に続いて欲しいと思ったことは、ありませんか?
 大人になって、暑さと海が苦手になっていた私は、夏が早く過ぎてくれればいいのにと考えるようになっていたんだけど、この作品に出会って、180度変わってしまったんです。

 島でひと夏を過ごす家族の物語は、それまでの私の「夏」にくらべて、刺激的で楽しそうでうらやましいかぎり!
 
 表紙の絵から期待はふくらみ、ページをめくれば、渡辺茂男訳の味わい深い日本語が、物語の世界へ誘ってくれます。
 海、雲、雨、風、木、虫、ヨット、いるか、あざらし、かに、ふくろう、はちどり、星、月、インディアンの貝塚etc...
 気付けば、気仙沼・大島の小田の浜へ来ていた我家なのでした。

 夏休みの終わり「潮のみちひきにあわせた時計をスクールバスのゆききにあわせるときだね。」なんて言ってくれるお父さんはステキです。
 ゆっくり声に出して読むと約20分。ちょっと長めですが、読んであげたい作品です。