絵本バンクの絵本棚

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生誕百年!

絵本作家マーガレット・ワイズ・ブラウンは今からちょうど100年前の5月に生まれた。
美しく、背が高く、みずみずしさにあふれ、センスが良く、洗練された人…、と『ライフ』誌に、べた褒めされている。
写真を見ると本当にハリウッド女優のよう。42歳で若くして亡くなるまでの15年間に、3つのペンネームを使い分け、38人のアーチストと組み、100冊以上もの絵本を作った。すごい!

お話を書き上げるとすぐに幼稚園の子供達に読み聞かせ、本にするまでには、何度も何度も読んで聞かせたそう。
子供の感性がとてもわかる人だなぁと思っていたから納得。

好きな本はたくさんあるけれど、クレメント・ハードが絵をかいた『おやすみなさいおつきさま』は空気や周りのいろんな音にも「おやすみなさい」という、とても優しくあたたかい気持ちになる一冊。
レナード・ワイスガードと組んだ『ちいさな島』も、すばらしい。
こいぬのマフィンが登場するノイジーブックシリーズ、同じくワイスガードと組んだ、『たいせつなこと』も素敵な本。
でもこの本の最後を読むと漫画家赤塚不二夫の、つらい時に心にぐっとくる言葉「あなたの人生は一度きり、あなただけのもの。あなたはあなたでいいのだ〜。」という、CMにも使われた言葉を思い出してしまうのは私だけ?

子供は素直に思ったこと、感じた事を書くことできるけれど、大人になると上手に書こうと思ってしまったり、変に考えすぎてしまいなかなか書けない。

小学生の時、『作文宮城』に自分の文章が載り、ちょっとだけいい気になったけれど、それがピークだったらしく、それっきり…。