たのしいたてもの

工事が中断してほったらかしになっているビル、借り手のいない蜘蛛の巣だらけの家、シャッターが閉まったままの落書きされた店。きっとその建物はみじめで悲しい気持ちのはず。
ここに登場するのもそんな悲しい建物のひとつ。でも「自分でへやを作りたいひとがここにすめます」という看板を、おとこのひとが掛けたから、いろいろな仕事の人達が次から次へとやってきて、自分達の部屋をつくりはじめた。最初はよかったけれど、みんな好き勝手につくるから大変な事に。最後はどんな建物ができるのか、カギを握るのは〔なんにもしない〕おとこのひと。
建物や間取り図をみるのが大好きな私。散らかった生活感たっぷりの部屋で、理想の部屋をあれこれ思い浮かべる楽しいひととき。
あなたなら、どんな部屋をつくりますか？