絵本バンクの絵本棚

絵本バンクの絵本棚

かいじゅうたちのいるところ

男の子が主人公の絵本をあげるとしたら、絶対に名前があがってくるこの絵本。自分にとっては、子どもの頃に読んだ記憶があまり強く残っていません。もちろん、絵本バンクをはじめて、この絵本と再会したときには、何となく見たことがあるような気がしましたが。。。

昨年頃からこの絵本が映画化されることになり、書店で見かけることが多くなりました。そんなことを思っていたら、かいじゅうたちのいるところをプレゼントでもらいました。じっくり読んでみると、センダックの絵がステキです。とくに、部屋やぬいぐるみ、かいじゅうたちの素材感はとても好きです。そして、かいじゅうたちのボリューム感はたまりません。


物語はおおかみのぬいぐるみを着たマックスが、家で大暴れ。お母さんに怒られ、部屋に閉じ込められたマックス。そこからマックスだけの世界が広がっていきます・・・という内容。

いたるところに浮かんでいる月は、マックスをいつも守ってくれる親のようです。その月もいつのまにか満月に。。。

本当に当たり前かもしれないけど、存在するのが自然すぎるからこそ、忘れがちな母、友人、食事への感謝の気持ちを思い出させてくれる絵本です。


映画は、スパイクジョーンズが映像化し、センダックも深く関わったようです。小説や漫画を映像化したものは他の原作でも多く見受けられますが、それらは、先に本を読んでいる人にとっては、物足りなくなるイメージがあります。ただ、今回の絵本は逆に情報量が少ないので、絵と絵の間に隠されている物語がどこまで豊かに描かれているかが楽しみです。

といいつつ、家の近くの映画館での上映を逃してしまいました。。。
独特な世界観何でしょうか?
DVDが発売されたら、要チェックしてみようと思います!