絵本バンクの絵本棚

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ニュージーランドからの絵本

絵本バンクでは、いまご覧頂いているブログやホームページを開いています。
小さな団体のホームページですが、もちろんインターネットなので、当然のように世界中とつながっています。
昨年、ニュージーランド(NZ)に住んでいる方(日本人)が、なんと、このホームページを見て、絵本の寄付をしてもらえないかというメールを頂きました。その方は、NZのある町に住む日本人家族の集まりで行っている家庭文庫の代表を務めているそうです。


日本人の親が海外で子供に日本語を教える際には、日本語の絵本や児童書が重要なようです。
ただ、それを海外(NZ)で手に入れるには、相当高価でなかなか手に入れられないようです。


海外で日本語を伝承することを重要視されている方がいらっしゃることが想像できなかったので、その方とのメールは心の中でとても響きました。
なぜなら、絵本は、親が子供に口語で物語・日本語・気持ちを伝えられることが役割の一つだと思うからです。


当然、寄付しようと思いました。
当初、その方からは郵送費を負担していただき、お礼としてNZの絵本を送っていただけるということでした。
折角なので、ニュージーランドの絵本をより多く見てみたい。
そして、寄付をする前に、送っていただいた絵本を確認できると、こちらから良い絵本を少しでも多く送れると思いました。
お礼と言わず、郵便を通して正式に絵本の交換をして、こちらから送る際には段ボール一箱を目安として、足りない分を寄付いたしますと逆提案をしました。
こちらは一部の郵送費しか負担していないので、寄付というよりも、国をまたいでのおすそわけ(融通の仕合)の方がイメージ的に近いでしょうか。


11月にメールをいただき、交換や寄付の方法をメールで数回やりとりをしました。
あちらでもいろいろな方に声をかけ、絵本を数ヶ月かけて集めて頂いたそうです。
船便で送っていただき、届いたのが4月でした。

NZから送られてきたのは、赤ちゃん絵本でした。
同じ赤ちゃん向け絵本でも全然見たことがない絵本ばかりです。
色、絵の雰囲気など、日本の物とは違います。
その一つ、かぶとむしの絵本は、ポップアップ絵本です。かぶとむしが、ダイナミックにかぶりとかみつくように飛び出します。
その他にも、小さいお子さん向けのアルファベットの絵本などもあります。
英語が読めなくても、絵だけで楽しめる絵本があります。
これからのイベントでも展示するので、ぜひ、見に来て下さい。


ちなみに、1・3・6月のイベントを通して、絵本を集め、4月にNZから届いた絵本を査定したポイントを勘案して、絵本を選びました。
日本語が特徴的な絵本や高学年でも楽しめそうな絵本を7月にお送りしました。その絵本については、また今度お知らせします。