絵本紹介 ももたろう
日本人なら、ほとんど誰もが知っているであろう、あまりにもポピュラーな昔話、
「 ももたろう 」
色々な作家さんが種々様々に絵本として世に発表されています。
この、ももたろう、読みくらべてみると本当に面白いのです!!
☆川から流れてくる桃が…
「どんぶらこっこ、どんぶらこっこ」だったり…
「ぷいこ、ぷいこ」だったり…「どんぶらこっこ、すいこっこ」「つんぶら、つんぶら」
「どんぶり、かっしり、つっこんこ」「つんぷか、かんぷか、すっこっこ」等々
絵本によってこんなにも違っていたんだなぁ、と驚きました。
☆おばぁさんが桃を呼び寄せる時も…
「うまい桃っこ、こっちゃこい。にがい桃っこ、あっちゃいけ」
「おらぇの宝ならこっちへこう。むこうのいえの宝ならあっちさいくはず」
「おらぇの桃ならこっちさくるはず。よそんちの桃ならあっちさいくはず」
…と、本当に様々です。自分からおばぁさんのところへ寄ってきた桃もありました。
立派なももたろうもいれば、怠け者のももたろうもいます。極悪非道の鬼もいれば
心優しい鬼もいます。
本当に色々で、本当に面白い!!ぜひ一度読みくらべてみてはいかがでしょうか?
ちなみにマイベストももたろうは大川悦生(作)・蓑田源二郎(絵)の「ももの子たろう」
生命誕生の大いなる喜びと、子供の成長を願い慈しみ育てる、溢れる愛情が優しく
温かく語られています。
まさしく正統派。ももたろうの王道です。
そしてもう一冊。芥川龍之介(文)・寺門孝之(画)の「桃太郎」
こちらはダーク桃太郎とでも申しましょうか。現代社会にも通ずる独特のリアリティが
胸に刺さる衝撃の桃太郎です。