まるいちきゅうのまるいいちにち
地球が一周して一日が過ぎると子供達は一日分大きくなる。
言語や風習、顔、肌の色は皆違うけれど、たった一つの地球の上で暮らす未来を担う世界中の子供達に向けて絵本作家達が、一冊の絵本を創りました。
「まるいちきゅうのまるいいちにち」は9人の絵本作家(エリック・カール、ニコライ・エフゲニエヴィチ、ジァン・カルビ、朱 成梁、レイモンド・ブリックス、林 明子、レオ&ダイアン・ディロン、ロン・ブルックス、安野光雅)が地球上で同時刻に起こっている8ヶ国の子供達の数日間を描いています。
一人だけ架空の無人島にいる少年タスケ君を安野氏が担当しており、時々語りかけてくるのですが、そのタスケ君の運命も気になるところ。
自分が苦しいとか辛いとか思った時、眠れない夜、楽しい時、悲しい時、あなたの隣の国のどこかで、もっと様々な事に立ち向かっている仲間がいる事を知っていれば孤独なんて感じないことでしょう。
やがて大人になった時、たった一つの地球の上で思いやりを持って仲良く暮らせる人間に成長している事を願って創られた絵本なのではないのでしょうか。
それにつけても我が息子よ、テスト勉強が.....なんて言う前に一度この絵本を読みなさい!!
紹介者 空