ピーターラッビットとその仲間たち
ビアトリクス・ポターは動物を描くときは必ず実物をスケッチして描きました。
擬人化されている動物達は生き生きとして愛らしいし、どのストーリーにも
主人公を通して様々な教訓が入っているから物語として読むのも面白い。
シリーズ23冊の中で、私のお気に入りは「リスのナトキン」
フクロウ島で悪ふざけをし過ぎて、ついには自慢のフサフサ尻尾をちぎられてしまう
ちょっと痛いお話でもあるが、ここにも教訓が込められている。
一時期そのモデルとなったアカリスは絶滅の危機にあったのですが、
ポターが土地を購入したナショナルトラストのおかげで、イギリスの一部地域では
今もイタズラ好きのアカリスを見ることができるのだそうです。
ポターが動物や自然を心から愛する気持ちは絵本の世界だけに留まらず
生きた証として今も生き続けているのですね。
紹介者 空