絵本紹介 どろんここぶた

お百姓さんのうちのこぶたは、やわらかいどろんこが何よりも何よりも
大好きなのです。でもある日、大切などろんこを掃除されてしまい…
プリプリ怒ったこぶたは、どろんこを求めて家を出てしまうのでした。
この絵本、とにかくこぶたが可愛らしいのです！

作者アーノルド・ローベルの作品には、いつの時代も変わらない素直で
まっすぐな童心が、自然のままに優しさに包まれ生き生きと描かれています。
だからでしょうか？ どの作品を読んでも、何かこう…じんわりと柔らかい
幸福感に満たされるのです。

実はこの絵本、息子がまだ小さかった頃…体調を崩して寝込んでしまった
私を心配して読んで聞かせてくれた絵本なのです。
ぽちゃぽちゃお手々で絵本を持って
｢こぶたは、おひゃくしょうさんのうちのぶたごやにすんでいました｣
と、一生懸命に読んでくれたのです。
可愛いこぶたと可愛い息子が重なって…
以来ずっと、大好きな大好きなＮＯ１絵本なのです！！

アーノルド・ローベル（作）　　文化出版局